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悪口を書かないのがルール。世の中はキレイゴトに向かって進んでゆくのだよ\(^o^)/

”死場勤め”に行ってきました

 

久しぶりのブログ更新ですが気味が悪いタイトルでごめんなさい。

僕も初めて知ったのですが出雲地方では近所のお葬式に手伝いに行くのを”死場勤め(しばづとめ)というそうです。都会の方では葬式の手伝い?はてな?という気持ちでしょうが、田舎では近所の方が亡くなられたら納棺、通夜、葬儀の間、ご飯やら家の掃除やらお寺の手配、香典返しの準備、葬儀の受付などなどお世話をしないといけないのです。

僕ももう30歳を過ぎましたので、今回から死場勤めをさせていただく事になりました。一昨年ばあさんが亡くなった時には近所の方々にはお世話になったのでね。

 特にオモシロイ事でもないので、次の手伝いのためにもメモっておこうと思います。

 

 1日目

①朝一で亡くなられたお宅に集合(AM7:00)

亡くなられたら当日は驚き悔やみに伺いますが、この時は葬儀の手伝いという程でうかがいます。代表者(班長)が挨拶し一人ひとりが亡くなられたら方の枕元で手を合わします。喪主の方にどの部屋で準備をしたら良いか聞き移動します。火葬は亡くなられてから24時間経たないとできないので、亡くなられた時間も聞いておきます。

②葬儀場の方(農協)と日程調整

檀家に入っておられるお寺さんに連絡し納棺、火葬、葬儀の時間を決めます。町内には2つ葬儀場があるのですが亡くなられる方が多いとうまく日程が組めない時があるので農協との連携は大切です。

一般的なのは亡くなられた翌日に納棺、通夜、翌日の朝一で火葬、昼過ぎから葬儀、夕方には納骨。というのは一番多いです。火葬は2時間くらいかかる。

③香典返しの準備

香典返しは予想の人数よりも多く発注し余ったものは返品できます。ざっと500くらいあれば大丈夫かな?お返しの品に遺族からの手紙を挟んでいきます。テンプレもありますが、連れ合いの方が言葉を前もって考えておられる時もあります。

④火葬場でのお菓子、食事の準備

火葬場では火葬が終わるまでの間、軽く食べ物を摘みながら酒を飲みます。そのためのお菓子を近所の和菓子屋に行き生菓子を買いに行きます。おかずは仕出し屋さんにまかします。

⑤張場準備

出雲地方では張場といいますが、一般的には丁場ですね。家まで挨拶に来られた方を迎える受付です。香典返しを渡します。張場のテーブルや看板は農協が準備してくれます。

 

1日目は7時〜16時まで手伝いに伺いました、ほとんど台所でお茶を飲んでいました。家の方がお茶をお願いしますと言われたら親族の方々へお茶を出しにいきます。お昼は自宅に帰って食べます。1時間後には集合しました。

 

2日目

①張場での受付開始

8時に集合しました。1名は7時に張場に着き受付をはじめました。出勤前に挨拶に来られる人も多かったです。

②納棺

納棺は8時40分からです。納棺に必要なタライにお湯(40度くらい)と綺麗なタオルを5枚くらい準備します。納棺は庭から見守ります。出棺の時に親族の方へお酒とお菓子を風呂敷に包んで渡します。

③墓、庭掃除

遺族、親族の方々は火葬場に行かれたので家には誰もいなくなります。墓、庭、二手に分かれて掃除をおこないます。10時〜11時。11時からは弁当を食べます。

④葬儀場にて受付準備

葬儀場へ香典返しを運び入れます。受付をする人と記帳する人に分かれます。

⑤葬儀受付、参列者の名前記帳

まとめて香典を持って来られる方もおられるので大きめの袋も用意しておきましょう。お盆に置いて渡すと時間がかかるので香典返しは手渡しで渡した方がスムーズ。

⑥納骨

葬儀後、初七日も一緒にされるので、その間に葬儀で供えられたお花の一部を車に積みお墓まで持っていきます。

初七日から帰られた遺族、親族の方が墓地まで来られたら、花と線香を渡します。暮石をあらかじめ動かしておき納骨しやすくします。いざ直前で石が動かせない時もあるようです。

墓地から家に帰られたら手を洗う様のタライとタオルを準備しておきます。

⑦解散

最後に全員で仏壇に手を合わせて帰ります。

 

 

終了。まる二日間ですが、主に仕事があるのは2日目ですね。昔は手伝いの者がご飯を炊いたり食事を作ったりと大変だったようですが今では葬儀屋がほとんどの段取りをしてくれるので楽になったようです。この仕組みが必要かどうかは分かりませんが、近所の人とここまで長時間一緒にいる事も無いですし、人の家にずっと上がりこむこともありません。ある意味これも近所付き合いなのかな?

まだ僕の住んでいる地域では理解があるようですが、近所の人が亡くなられたので有給休暇下さい!というのはどうなんでしょう?今回でも夜勤後に手伝いに来て夕方から仮眠してまた仕事に行っていた人もいたので、、、まぁまぁブラック自治会だなぁ。とも感じました。

 

今回亡くなられたおじいちゃん。本当に家が隣同士で毎日のように挨拶して軽く世間話もしていたので悲しいですね。入院されて亡くなられるまでが短かったので未だに実感が湧きません。毎日喧嘩していたおばあちゃんが心配だなぁ。

 

という事で。メモ日記おわります。