湊かなえさんの「物語のおわり」が面白かった。
【感想】物語のおわり/湊かなえ
書評ブログではないけれども、最近読んだ中で素晴らしく面白かったのでブログでもご紹介。
湊かなえさんの本を読むのは初めてでした。
僕はミステリー系の小説が苦手です・・・(T_T)
人が死んだりするのは嫌なんです。ドラマや映画だと俳優さんだから作品中だけだと思えますが、小説だと脳内で人物が出来上がってしまうので悲しいし辛い。
そんな理由で今まで読んでいませんでしたが、この作品は違います!ほっこり系。
でも表紙はなんだか怖いですねっ(; ・`д・´)
主な登場人物
小説家を目指す女性。
闘病中の妊婦。
写真家を目指す青年。
小説家を目指す彼氏とうまくいっていない女子大生。
娘の進路に悩む父親。
自分の人生を見つめなおすバリキャリアラフォー女子。
ひきこもりの孫をもつ元校長。
ネットいじめに悩む女子中学生。
簡単なあらすじと感想
おわりが書かれていない小説が、いろいろな人達に渡って人によって見方や考え方が変わっていくという話。30ページ程度の短篇集ですが最終的にはうまくまとまります。
伏線も分かりやすく、伊坂幸太郎さんみたいに頭がグワングワンしません。スッキリまとまってます。無駄がない。(伊坂さんの小説は好きですよ。でも疲れる時があるんだ)
あれ?全然意味が分からないですよね!
でもまぁ上に書いた登場人物達がそれぞれ主役の物語が順々に展開されていく感じです。小説が人から人へ受け継がれていく場面が、前の登場人物が成長した証でもあるので全く別のキャラにも見えて読んでいて心地が良いです。「お前成長したなぁ!!」って具合で。
これってネタバレですかね?大丈夫だろ!!
そして、なぜ僕がこの小説を読もうと思ったのかというと、舞台は北海道がメインですが所々で自分の住んでいる山陰地方が登場するからです。
読み終えましたが、たぶんメインの所は鳥取ですね。地名は書かれていませんけど。島根から特急で大阪まではいけない!
かまぼこ工場は島根だったらあご野焼かな?だとしたら嬉しい。
だらだらと1ヶ月1冊ペースで小説は読みますが、この本はオススメです!!
自分の過去、現在、未来に悩みがある人はオススメ!←そんなの誰もやっ!と言われそうですが、いろいろな年代、性別の人物が登場するのでどれかのキャラに自分を重ねられるかも(^^)
やっぱり僕は女性的な文章が好きなのかもしれないなぁーと最近思います。